エコシステムはエコではない

最近、エコシステムって言葉がよく使われます。微妙に違う意味で使われているように思いますが、ビジネスの世界では複数の企業でWIN-WIN関係が循環するようなビジネスモデルのことでしょうか。
自分がひっかかるのは“エコ”って言葉が含まれるとこ。
どこか自然にやさしいビジネスモデルのような印象を持ちますが、そんなことはまったくなく、WIN-WIN関係が循環しながら環境破壊をしていくようなビジネスだってエコシステムなものがあったりする。そもそもエコシステム(生態系)という比喩を用いることが間違っているように思うのです。
 
っで、最近アジアあたりを旅をして遭遇するのが「何もしないというエコシステム」。
こんな感じ。
魚や珊瑚の素晴らしく生物に溢れた海がある。
そして、その自然の中や周辺には村があり、昔から漁師は漁をしている。
しかし、ダイナマイト漁などによって徐々に環境は破壊されている。
でも漁師は人並みに稼ぐためにはダイナマイト漁をやめるわけにはいかない。
という状況だったところを、ダイナマイト漁をやめたり、禁漁区域を設定し、かわりにその素晴らしい自然を見に来る観光客からお金を徴収。そのお金は環境の保全だけでなく「何もしない漁師」にも還元される。
ダイナマイト漁で稼がなくても村にはそれまで無かった学校ができる。
自然はますます豊かになり、訪れる観光客の感動も高まる。
私の感覚では、こうゆうのがエコシステムだと思います。