トレーニングの評価方法についての?

先日、ある講習を受けたのですが「受講者の満足度が高いことが良い講習だ」というのは誤りであることに気づかされました。
 
受講者の発言によって教える内容がテキストから、ものすご〜く脱線してしまって半分?ぐらいしかやらなかったのです。講師の方は「そのほうが受講者の満足度が高くなるから」とのことでした。そこで「オヤ?」っと疑問を持ったのです。
#まぁ少なくとも私は満足していなかったのですが(^^ゞ
 
ID(インストラクショナル・デザイン)本で有名なガニェの「インストラクショナルの原理」では、インストラクションの評価レベルとして、4レベルあげています。この中で受講者の満足度で計るのは4レベルのうち最も低いレベル1です。たしかに振り返ってみると、生徒を遊ばせてばっかりの先生、休講の多い先生、毎年同じテストの先生とかって、私のような堕落していた学生(笑)からみて「良い講義」だと思っていました。このように「受講者の満足度が高いことが良い講習だ」だけでは、その生徒の親の満足度とか完全に抜けていますね。会社で言えばスキルアップのために部下を講習に行かせたら、部下曰く「わいわいして楽しかった!」と行っているが何も習得していないという状況も当てはまります。
 
でも受講者アンケートだけで、講習の評価している会社が殆どじゃありません?
 
他のレベルがどのようなになっているかというと、
レベル2:学習者の成績(テストしたら点が良いか?)
レベル3:学習の転移(仕事中に使えるか?)
レベル4:組織の結果(組織のパフォーマンスが良くなっているか?)
ということです。
 
塾でいうと「実際の受験で使えるか?」に置き換えるとレベル3までは評価していますね。まぁ有名大学に合格者が多いことは宣伝になるということもありますが。一般企業の社内講習でも、がんばればレベル3か4までトレースできそうですね。
「インストラクショナルデザインの原理」の詳細