1800円ですぐ始められるiBeacon導入事例

iOS7でサポートされて1年近く経った8月頃から、パルコなど小売り関係で実証試験も始まったり、ユニコーンのコンサートなどイベントで活用されてきたiBeacon。今回はそういうマーケティングとかイベントとかオムニチャネルとかO2O(Online to Offline)とか、iBeacon発表当初から提案されていたベタな使い方ではなく、もっと身近な活用事例。
草の根的な勤怠表とか勤怠管理をBYOD(Bring Your Own Device)した改善例です。
 
必要なもの1)iBeaconのビーコン
わたしの場合は1個単位で買える国内メーカーという理由からアプリックス社のMB001を余っているiPhoneのACアダプタに刺して自席のコンセントに刺しています。iPhoneのACアダプタや隣のMacbook Airの電源アダプタとの比較からもかなり小さいことがわかるかと思います。

アプリックスのサイトからの直販のみで、クレジットカード決済で送料込み1800円です。
アプリックスのMB001はこちら
ちなみに、この成功事例でかかる費用はこれだけです。
 
必要なもの2)無料の勤怠アプリ
フリーのアプリ「自動タイムカード」をインストール。こいつがタイムカードとタイムレコーダとかタッチするIDカードと読み取りデバイスの役割をしてくれます。このアプリはサーバーを使わないので、ユーザーアカウントなどの追加費用は発生しません。従業員が100人でも1000人でも先どのビーコン代だけです。無料アプリを謳っていても、実際にはサーバーの利用料がかかるものがあります。
App Storeの自動タイムカードはこちら
細かいことは公式サイトにでています。
自動タイムカードの公式サイトはこちら
ついでにデフォルトでOFFになっているカレンダーへの書き込みをONにして、書き込み先のカレンダーを-+で選択してSaveをします。

 
3)iBeaconのセットアップ
先述のとおりどのメーカーのiBeaconでもいいのですが、アプリが検出できるようにproximity UUIDを設定する必要があります。設定方法はメーカーによって異なります。アプリックスの場合は、proximity UUIDを設定するアプリがメーカーで用意されています。自動タイムカードの場合は、
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に設定します。メジャーコード、マイナーコードは1でも2でもなんでもいいです。セットして準備完了です。

ポイント
セットアップした当日に、アプリを起動したからといってすぐに打刻されません。アプリを起動するたびに打刻していたら勤怠表としては無意味だからあえて打刻しないようになっています。同様に勤怠では無意味なビーコンとの距離測定(レンジング)なども無しの省エネ仕様になっています。テストするにはビーコンのエリアの外に出たり入ったりするとできます。
ちなみにiBeacon(というかBluetooth)の電波って意外と強力で、半径50m以内ぐらいのiPhoneまで楽々電波が届きます。しかもコンクリの厚さ10cmの壁1枚ぐらいは突き破ります。壁2枚だとだめみたいです。ですのでMB001のたった1本でワンフロアをカバーできています。フロアが違うのはさすがに苦手みたいです。マーケティング目的だと電波を弱くして、受信範囲を限定する感じですが、勤怠ならMAXで発射してビーコン数を節約したほうがお徳だと思います。
 
わたしの場合はエレベータホールまで電波が届いているので毎朝、エレベーターの扉が空くとすぐに検出して出勤を打刻しています。退勤の場合は、電波が届かなくなっているかしばらく待ってみるiOSの仕様なのでエレベータの扉が閉まって10秒ほどかかります。
で、iPhoneで使い続けるとこんな感じ。

カレンダーにも書き込んでいて、iCloudでカレンダーを連携するとMacやブラウザで見る事ができます。iCloudのカレンダーはカレンダー毎に連絡先の人に共有することができるので、人事や部署の勤怠担当に直接みてもらうこともできます。
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カレンダーの共有以外の方法として、メールやfacebookやコピペなどもサポートしています。
これを使い続けた実感として、「カードをあてる」という行為に使われる人の動作や電気などのエネルギーの無駄さです。