三郎メソッド

dentakurou2007-12-14

わたしが少年の頃に読んで、もう一度読みたいと思っていた坂井三郎さんの「大空のサムライ」を読みました。坂井三郎さんというのは、太平洋戦争で活躍した零戦撃墜王で、「大空のサムライ」というのは坂井さんが軍人になる前から、飛行機乗りとしての日常を描いた戦記です。少年でも熱中して読めた坂井さんの文章というのは本当に読みやすいです。そのおかげで少年の頃に読んだものより遙かに分厚い文庫2冊の構成でも、かなり一気に読めました。大人になった今読み返すと、少年の気持ちに戻れると同時に、仕事柄あれこれ別の視点で読んでしまいました。当時は空軍というものは無く、坂井さんは海軍の飛行機乗りになりたかったのですが、入れず陸軍に入ります。ここでは強烈な縦社会を味わうのですが、比較してその後入隊した海軍というのはチームプレイ、上官への尊敬、下士官への信頼、愛情ある人材育成、できる限界までのモニタリング、あきらめない、、などなどITの現場でもあるといいよねという人間関係や考え方が実体験として描かれています。撃墜王でも、笑える人間らしいヒューマンエラーを起こすんですよというエピソードもいいです。
単に五十六メソッドにひっかけて“三郎メソッド”と名付けてみました。
偶然にも今月に坂井三郎さんが歴史雑誌で取り上げられたり、フィギアがでたりと熱いです!

坂井三郎をチェックする。