無料のUiPath Communityエディションは実は一般企業でも堂々と使って良い!

この内容の2018年8月時点の最新情報をUiPathルーマニア本社の法務に問い合わせて書き直しました。=>こちらの記事をご参照ください。「今でも無料のUiPath Communityエディションが日本企業でも使えることをルーマニアに確認した件

今年はRPA(Robotic Process Automation)製品が働き方改革の波に乗って日本でブームになっています。
海外製品が主導しておりますが、安心感から国内製品も人気があります。
日本でよく耳にするプレーヤーは以下の感じでしょうか。
AutomationAnywhere
Blue Prism
UiPath
WinActor
このうち個人的にはUiPathはユーザーインタフェースの洗練されており、価格抑えめなので、PoCなどスモールスタートに良いのではないかと思って触っています。

何よりも無料で使えるコミュニティエディションが用意されているのが大きい。RPAの一番のリスクは、自動化する対象アプリにトリッキーな実装がされているがために動かないこと。RPAは100万円以下から1千万円超えの製品もありますが、買ったもののこの事実に直面しら途端にゴミアプリとなります。.NET前に作られたアプリとか特にヤバいと思います。
できれば買わずに試したいですよね。
でも、UiPath Community editionを試している人のブログなどの書き込みで、ライセンスについて気になる記述を目にします。

コミュニティエディションは、個人利用、研究・教育機関、売上100万ドル以下の小規模企業しか使ってはいけない

ヤバいので調べてみたら、UiPath社の日本語ページにはこんな記述がありました。

UiPathでは、個人向け、オープンソースプロジェクト、研究・教育機関、小規模商用利用に対しUiPath Community エディションを無償で提供しています。Community エディションでは電話やEメールでのサポートはご利用いただけませんが、ビデオチュートリアル, ユーザーガイド, ナレッジベース、またはCommunity フォーラムをご利用いただけます。 ライセンス条項はこちらからご確認ください。
一般企業の方は、無料体験版をお試しください。

この無料体験版は、60日間の体験版です。
ページのタイトルにも「コミュニティエディション(非営利団体向け製品)」と記載があります(汗)
 
でも、実は大企業でも使っていいのです!
 
使用許諾で最も優先すべき文書UiPath Community Edition License Agreementの2. PERMITTED USE AND LICENSEESにはこんな記述があります。

If you are an individual (natural person) Customer, you may use the Studio on up to 2 machines. Orchestrator will only be used for evaluation and training purposes.

個人利用はUiPath Studioを2台まで使って良い。(以降省略)

If you are legal entity (which is not an Enterprise), up to 5 of your individual users can use the Studio on up to 2 machines each individual user. Orchestrator will only be used for evaluation and training purposes.

エンタープライズ企業でなければ5人で2台まで使って良い。(以降省略)
これ実運用で使っていいんです。エンタープライズ企業の定義は、License Agreementの冒頭に細かく記載があります。売上100万ドルというのは、その定義のひとつでしかないので逆に小規模企業で実運用が目的なら要確認。
それでエンタープライズ企業はというと、

If you are an Enterprise, you may use the Studio and Orchestrator only for evaluation and training purposes.

エンタープライズ企業は、 評価やトレーニング目的なら良いと。
ユーザー数も台数も記載がないのでナンボでも無制限に!
どうも改定されていない日本語ページの記載が拡散してしまったようです。
追伸:UiPath日本支社からもUiPath Community Edition License Agreementのとおりであるとの回答をいただきました。
 
というわけで、職場でも存分に評価しましょう!
コミュニティエディションはこちらです==>UiPath社ダウンロードサイト